Googleは、生成型AIの分野でもMicrosoftと競合しています。MicrosoftはOpenAIに出資し、ChatGPTを開発しました。一方、GoogleはBardという生成型AIを開発しています。
現時点ではChatGPTが有利とされていますが、Googleの底力は侮れません。Googleは、検索エンジン、Gmail、Googleマップなど、様々な分野で後発でありながら、先行者の欠点を克服し、最高のプロダクトを作ることで市場の覇者となってきました。
検索エンジンの例でいえば、Altavista、Inktomiなどが先行していましたが、Googleはロボット型検索エンジンの欠点を克服し、ディレクトリ型検索エンジンの長所を取り込むことで、最高の検索エンジンを作り上げました。
Gmailも、Hotmailやヤフーメールに後発でしたが、最終的にはシェアを獲得しています。Googleマップも、Appleの純正マップアプリを凌ぐ使い勝手の良さで、多くのユーザーに選ばれています。
このように、Googleは後発であっても、先行者の弱点を研究し、それらを克服した製品を作ることで市場を制覇してきた会社です。生成型AIの分野でも、ChatGPTに負けないプロダクトを作る可能性があります。
Googleは検索エンジン会社というだけでなく、Web上の人気サービスを改善し、市場を獲得する力を持っています。この点が、Googleの強さの本質であり、生成型AIの分野でもGoogleの動向から目が離せません。