この動画では、前回解説したSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)のメリットとデメリットについて説明しています。
SMTPのメリットとしては、まず電話や郵便を使わずにメッセージのやり取りができることが挙げられます。遠隔地の人ともコミュニケーションが取れ、しかも同時でなくてもよいのが大きな利点です。相手が寝ていてもメールサーバーにメッセージを置いておけば、後で読んでもらえるのです。
また、SMTPはWebの商業化にも大きく貢献しました。ネットショップとのやり取りが電子メールで瞬時にできるようになり、問題解決のスピードが格段に上がりました。メールがなければ、ネット通販はここまで普及しなかったかもしれません。
一方、デメリットとしては、メールの濫用が問題になっています。メールアドレスが漏洩すると、望まないメッセージが大量に送られてくる可能性があります。実際、銀行やネットショップを装ったフィッシングメールが横行しているのが現状です。
また、メールでは相手が内容を見てくれたかどうかがわからないという欠点もあります。電話やチャットと違い、反応が返ってこないことも多いのです。
しかし、これらのデメリットを考慮しても、メールのメリットの方が圧倒的に上回ります。多くの人々や企業の生活を支えており、現代のインターネットにおいてLINEのようなメッセージングサービスと同じぐらい重要なライフラインと言えるでしょう。
SMTPは、私たちのコミュニケーションを根本から変えた画期的な技術なのです。次回は、ファイル転送のプロトコルであるFTPについて解説するとのことです。