ショッピングモール出店には、いくつかのデメリットがあります。
まず、ショッピングモールには激しい競争があり、すでに先行者が市場を独占している場合、後発組が売上を伸ばすのは容易ではありません。また、競争が激しいゆえに、利益率を高く維持することも難しくなります。
加えて、ショッピングモール内で検索順位を上げるためには、多額の広告費が必要となります。楽天やYahooショッピングなどの大手モールでは、広告費を払った企業が優遇され、検索結果の上位に表示されます。中小企業や個人店舗では、大手企業ほどの広告費を払うことは難しく、格差が生まれてしまいます。
さらに、たとえ独自性のある商品を開発しても、大手企業に真似をされてしまうリスクがあります。資金力のある大企業は、広告宣伝にも力を入れるため、価格面でも品質面でも優位に立つことができます。
つまり、ショッピングモールの世界では、広告費を払える企業が勝者となる仕組みになっています。広告費を払わない企業は、モール内で生き残ることが難しくなります。
ただし、ショッピングモールに加えて自社の独自サイトを運営することで、ある程度の対策は可能です。自社サイトを通じて顧客を獲得し、ショッピングモールとのバランスを取ることが重要だと言えるでしょう。
ショッピングモール出店には、メリットだけでなくデメリットもあることを理解し、自社の状況に合わせた戦略を立てることが求められます。