国内の有力なショッピングモールについて見ていきましょう。最近のニュースでは、ヤフージャパンがZOZOTOWNを買収し、LINEとも提携するなど、勢力図が変化しています。また、ヤフーは以前からアスクルに出資し、ロハコというモールも運営しています。
2018年の国内EC市場の総流通額ランキングでは、楽天市場が圧倒的なシェアを誇っています。ただし、楽天市場の数字には、楽天トラベルなどの売上も含まれています。2位はAmazon.co.jp、3位と4位はヤフーオークとヤフーショッピングです。
また、ヤフーはペイペイに力を入れており、プレミアムブランド向けの「ペイペイモール」も展開しています。今後、ペイペイモールが総流通額ランキングで上位に食い込む可能性もあります。
ECで売上を伸ばすには、楽天市場への出店が必須と言えます。その理由は、多くのユーザーが「楽天経済圏」に取り込まれているからです。楽天関連のサービスを利用するとポイントが貯まるため、ユーザーは楽天でのショッピングを優先する傾向にあります。
一方、ヤフーとソフトバンクグループは、ペイペイを中心とした「ソフトバンク経済圏」の拡大を目指しています。また、Amazonの成長も目覚ましく、今や楽天に次ぐ勢力となっています。
したがって、ECビジネスを行う上では、楽天、Amazon、ヤフーの3大モールを抑えることが重要です。特に楽天への出店は必須と言えるでしょう。ただし、3モール全てに出店するのは難しいという場合は、集客力No.1の楽天を優先することをおすすめします。