ウェブサイト制作の流れにおいて、ステップ9はHTMLとCSSのコーディングです。これまでのステップでは、サイトの目標設定、サイトマップ作成、ワイヤーフレームの作成、デザインカンプの作成、コンテンツの準備などを行ってきました。しかし、これらだけではウェブページは動きません。動くようにするためには、HTMLとCSSのコーディングが必要です。
例えば、現在作成中のウェブマスター検定の公式サイトでは、デザインカンプを元に、HTMLとCSSでコーディングが行われています。ブラウザで右クリックし、ページのソースを表示すると、HTMLのソースコードを確認することができます。
HTMLは、ウェブページの構造を定義するマークアップ言語です。画像やテキスト、リンク、表などの要素を配置するレイアウトを決めることができます。一方、CSSはスタイルシート言語で、HTMLの弟分のような存在です。CSSを使うことで、ウェブページに美しいスタイルを与えることができます。背景色、影、角の丸み、フォントなどを細かく指定し、アート的な表現が可能になります。
HTMLとCSSの登場により、ウェブページは高級な雑誌にも負けないような美しいデザインを実現できるようになりました。ただし、HTMLとCSSだけでは、ユーザーがお買い物をしたり、お問い合わせフォームで情報送信したり、検索やユーザー登録、予約などの機能を実装することはできません。そのためには、次のステップであるプログラミングが必要となります。
HTMLとCSSは、ウェブページの骨組みと美しさを提供しますが、機能面では限界があります。プログラミングを組み合わせることで、初めてウェブサイトは完成するのです。