インターネット上の口コミには、不正な行為が見られることがあります。例えば、ある整体院が偽口コミを販売している業者に多額のお金を払い、毎月何件もの偽の口コミを投稿させているケースがあります。これらの口コミは、全てが5つ星の評価で、長文で店を褒めているのが特徴です。通常、口コミには4つ星やネガティブなレビューも混じっているはずですが、この整体院の場合、何百件もの投稿が全て5つ星で、800文字程度の絶賛のレビューばかりなのです。
このような不自然な口コミは、少しでも知能のある人なら偽物だと分かってしまいます。こうした行為は、時間の問題でGoogleからペナルティを受け、順位が大幅に下がる可能性があります。目先の利益に駆られてお金で口コミを買うことは、人として恥ずかしい行為であり、絶対にやめるべきです。
アメリカでは、オンラインレピュテーションマネジメント（ORM）という企業のオンライン上での評判管理のジャンルがあるほど、企業はレビューの管理に最新の注意を払う必要があります。不正な口コミを買うことは、将来的には犯罪となり、大きな罰金やスキャンダルに発展する可能性もあります。
企業は、不正な口コミ業者からの勧誘を断り、自然な形でのレビューを集める施策を行うべきです。具体的には、満足されたお客様に直接声をかけ、口コミを書いてもらうようお願いしたり、レビューの投稿方法を説明したチラシを手渡しで配布するなどの方法が考えられます。このように正当な方法で良いレビューを増やしていくことが重要です。
インターネット上の口コミは、消費者の意思決定に大きな影響を与えます。企業は、不正な行為に手を染めることなく、真摯な姿勢で評判管理に取り組むことが求められています。
