オンラインショッピングモールは、Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングの3大モールが大きなシェアを占めているが、特色のあるモールも誕生している。例えば、家電に強いヨドバシドットコムは、リアル店舗との連携や速達サービスで差別化を図っている。ビックカメラも、SEOやデザインで対抗している。
通信事業者のドコモやauも、既存の顧客ベースを活かしてモールに参入しているが、3大モールには及ばない。ただ、顧客ベースがあれば、新事業への参入は広告宣伝費が抑えられるアドバンテージになる。
最終的には、3大モールと、特化型のニッチなジャンルのモールが併存する形になっている。例えば、ファッションのZOZOTOWNは2004年に誕生し、韓国商品に強い qoo10は2010年に登場した。特化型モールは、ターゲットを絞ることで一定のユーザー層を獲得している。
オンラインショッピングモールは、大手の寡占化が進む一方で、特色を打ち出した勢力も生まれており、エキサイティングな分野と言える。企業は、自社の強みを活かしながら、変化に対応していくことが求められる。