Google検索が登場したのは1997年のことです。当時、他のロボット型検索エンジンが抱えていた様々な問題を解決し、瞬く間に人気を集めました。
Googleの成功の理由は、第一に優れた検索結果の提供です。ユーザーが入力したキーワードと非常に関連性の高いページを上位に表示することができました。以前は目的の情報を見つけるのに多くの時間を要していましたが、Googleでは1、2回のクリックで望むコンテンツにたどり着けるようになったのです。
第二に、検索結果の表示速度が速いことも大きな要因でした。他の検索エンジンではわずかながら待たされることがありましたが、Googleでは1秒以内に結果が表示されました。
こうした優れた性能により、Googleはロボット型検索エンジン市場の覇者となり、日本でも80~90%近いシェアを占めるようになりました。Yahoo! JAPANも2010年に検索エンジンをGoogleに変更しています。Yahoo!は一時的に独自の検索エンジン「YST」を開発しましたが、スパム行為に弱く、結局はGoogleに戻ることになりました。
Googleは絶えずアルゴリズムをアップデートし、ユーザーが望む検索結果を提供できるよう品質向上に努めてきました。その結果、ディレクトリ型検索エンジンの良さを取り込みつつ、ロボット型検索エンジンの問題点を解決することに成功したのです。
検索エンジンの歴史を振り返ると、ディレクトリ型から始まり、最終的にはロボット型、特にGoogleが市場を制覇したことがわかります。Googleの技術力と努力が、現在の検索市場の姿を作り上げたといえるでしょう。