この動画では、検索エンジンの2つのタイプのうち、ディレクトリ型検索エンジンについて解説しています。
ディレクトリ型検索エンジンは、人間の編集者がウェブサイトを一つ一つチェックし、問題がなければリンク集に登録するというシステムです。つまり、巨大なリンク集のようなものですが、通常のリンク集との違いは、検索機能が付いていることです。
例えば、ユーザーが「チョコレート」と検索すると、リンク集のサイト名や紹介文に「チョコレート」という言葉が含まれているサイトが検索結果として表示されます。
Yahoo! JAPANは、創業時にディレクトリ型検索エンジンとしてスタートしました。当初は、ニュースや天気予報、女性向けコーナーなどがありましたが、オークションなどのサービスはまだ存在していませんでした。
1990年代後半のインターネットは、主に男性ユーザーが中心で、オタク向けやアダルト、ギャンブルなどのイメージが強かったため、女性向けコーナーが特別に設けられていたのは興味深い事実です。
その後、数年が経過したYahoo! JAPANのトップページでは、メッセンジャー、スポーツ、ファイナンス、テレビ番組表、旅行・グルメ、路線検索、地図、掲示板などの機能が追加されました。掲示板は後にYahoo!知恵袋へと発展したと考えられます。
2002年から2003年頃のYahoo! JAPANのトップページは、まだディレクトリ型検索エンジンの形式を採用しており、カテゴリーをクリックすると、そのカテゴリーに分類されたサイトへのリンク集が表示される仕組みでした。
ディレクトリ型検索エンジンは、初期の検索エンジンとして重要な役割を果たしましたが、後にロボット型検索エンジンの台頭により、徐々にその役割を譲っていくことになります。