動画では、インターネットの重要な技術の5つ目として、NNTP(ネットワークニュース・トランスファー・プロトコル)について解説しています。NNTPは、ニュース記事を配信するための通信規約で、現在のSNSの原型となった技術です。
過去には、ヤフーニュースやニュースピックスなどのニュースサイトが存在しない時代に、人々はNNTPのクライアントソフトを使ってニュースを閲覧していました。動画の制作者は、当時の代表的なブラウザである「ネットスケープ・ナビゲーター」を例に挙げ、その万能性と不安定さを同時に指摘しています。
ネットスケープ・ナビゲーターには、ウェブサイトを閲覧するためのブラウザ、メールソフト、ニュースを閲覧するためのソフトが含まれていました。制作者自身も、海外のアニメ関連のニュースグループを探して、画像などを閲覧していたそうです。
NNTPを使った「ネットニュース」や「ユーズネット」と呼ばれるサービスは、ボランティアの人々によって管理されており、文字や画像などの添付ファイルから構成される記事を自由に閲覧できました。これらのサービスは、1980年代後半から1990年代にかけて活発に利用されていましたが、その後はSNSへ移行していきました。
現在、ニュースの閲覧は各新聞社のウェブサイトが充実し、SNSがコミュニケーションの中心的な役割を担っています。NNTPが廃れた理由は、新しく便利な技術の登場によるものだと制作者は分析しています。
視聴者に対して、現在利用しているSNSやニュースサイトの背景には、NNTPのような技術の歴史があったことを覚えておくよう伝えています。インターネットの進化の過程を理解することは、現代のサービスをより深く捉えるためにも重要だと言えるでしょう。