この動画では、インターネットの重要な技術の2つ目として、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)について解説しています。
SMTPは、電子メールのデータを転送するための通信規約(プロトコル)です。電子メールは、今日の私たちの生活に欠かせないツールとなっていますが、その基本的な仕組みを支えているのがSMTPなのです。
電子メールが登場する以前は、手紙のやり取りをするために、文房具店や郵便局に行き、手書きで文字を書き、切手を貼って郵送するという手間がかかっていました。相手に届くまでに数日かかり、返事が来るまでにもさらに時間がかかっていたのです。
しかし、電子メールの登場により、メッセージを書いて送信ボタンを押すだけで、瞬時に相手に届くようになりました。これは、SMTPというプロトコルがあるからこそ実現できているのです。
具体的には、メールを送信すると、まず自分が加入しているプロバイダーのメールサーバーに情報が蓄えられます。そこから、SMTPを使ってインターネットの基幹ネットワークを経由し、受信者が加入しているプロバイダーのメールサーバーに届けられます。受信者がメールをチェックすると、そのメールサーバーから瞬時に転送されるのです。
この一連の流れは、ほとんどの場合、数秒以内に完了します。手紙を書いて郵送していた時代と比べると、驚くべき速さと利便性だと言えるでしょう。
動画では、Googleが提供するGmailのようなサービスにも触れ、それらがインターネットのメール通信に大きな影響力を持っていることにも言及しています。
SMTPは、私たちの日常的なコミュニケーションを支える、なくてはならない技術なのです。